子育て

モンテッソーリ6つの敏感期の種類は?知れば子育てがラクになる!

こんにちは。

イギリスで子育て中のかおりです。

「子育てがラクになる!」

と言う言葉に惹かれて、モンテッソーリ教育について勉強し始めました。

私はモンテッソーリを子育ての軸にしています。

とても素晴らしいと思うので、情報をシェアしたいと思います。

モンテッソーリ教育は、世界の著名人たちが幼児期に受けていた教育という事で、最近とても注目されています。

モンテッソーリ教育って何?と言う方は「【世界の著名人も受けていたモンテッソーリ教育とは何?教育の違いとは?」の記事も参考にしてみてくださいね☆

世界の著名人も受けていたモンテッソーリ教育とは何?教育の違いとは?こんにちは。 イギリスで子育て中ののかおりです。 現在、長女は4歳ですが2歳くらいから、モンテッソーリ教育について勉強を始め...

モンテッソーリ教育では「敏感期」と言う言葉が頻繁に出てきます。

【敏感期】とは?

子どもがある事にすごく興味を持ち、楽しく簡単に吸収してしまう限定された時期のことで、何かに対して強いこだわりを持つ時期。

イタリア初の女性医師マリア・モンテッソーリが、この教育法を考案したのですが、特に重要視したのが、0~6歳ころに集中して訪れる敏感期。

このような方はぜひ参考にしてみて下さい!

  • 子どもの困った行動にイライラしてしまう
  • 子育てをもっと楽にしたい
  • 子どもの行動について知りたい
  • 敏感期について詳しく知りたい

モンテッソーリ教育で重要視している「敏感期」とは?

モンテッソーリ教育

モンテッソーリが特に重要視した敏感期ですが、0~6歳ころに集中してさまざまな敏感期が訪れます。

子どもは敏感期に凄い勢いで物事を吸収して成長していきますが、敏感期が過ぎるとその勢いは消えてしまいます。

敏感期は、始まりがあって必ず終わりもあります。

敏感期が終わると自分でやりたいと言う気持ちが減ってしまい、またやっても喜びを感じなくなってしまうようです。

大人から見れば困ったいたずらと思うようなことでも、子どもからしてみれば自分を成長させるための行動なので、大人がそれを見極めてあげることが大切。

良く「神様からの宿題」なんて言われています。

一生の間のほんの少しの期間なので、とっても貴重な時期。

モンテッソーリは「敏感期を逃すのは終バスに乗り遅れるようなもの」と語るほど敏感期を重視。

目的地にたどり着くのは不可能ではないが、苦労するうえとても時間がかかるということですね。

子どもをよく観察して「今、何をしたいのか?」「何でイヤと言っているのかな?」など、敏感期を知って子どもの目線で考えてみたらイライラも減っていきます。

敏感期には、6つの種類があります。

【6つの敏感期一覧】~モンテッソーリ教育~

モンテッソーリ教育に欠かせない敏感期ですが、6つの種類があり時期も異なります。

言語 環境にある言葉を丸ごと吸収する時期 胎児期7ヶ月~5歳半
秩序 いつもと同じにこだわる時期 6ヶ月~4歳前後
感覚 5つの感覚器官が完成して成熟していく時期 0~6歳
運動 「随意筋」を自由自在に使い色んな動きを全力でする時期 0~6歳
身の回りにある数、自分の年齢など数に興味を持つ時期 4~6歳
文化 言語や数以外の宇宙・植物・動物などに興味関心が出る時期 5~9歳

敏感期の期間、年齢はあくまで目安なので、その子によって当然ですが個人差がありますので参考程度に。

【言語の敏感期】~モンテッソーリ教育~

モンテッソーリ 言語

モンテッソーリ教育の言語の敏感期には、2つあります。

  • 話す敏感期
  • 文字に対する敏感期

赤ちゃんの耳は、妊娠7カ月頃には完成して、お腹の中にいる時から周囲の音や声がを聴いていると言います。

話し言葉の敏感期は、2~5歳頃に訪れ、会話でコミュニケーションが取れるようになってきます。

そして3歳半頃に、文字に対しての敏感期が訪れる子もいます。

我が家の長女は、文字の敏感期の時に、あっという間にひらがなを覚えてしまいました!

敏感期の凄さをこの目で確認してビックリ。

私がやったことと言えば、環境を作ることと、聞かれたら答えることくらい。

【言語の敏感期の時期】

  • 話し言葉の敏感期:2~5歳頃
  • 文字に対しての敏感期:3歳半頃~

私は英語と日本語のバイリンガル子育てをしていますが、言語は遺伝ではないので、たくさん話しかけてあげることが大切となってきます。

特に海外で日本語のバイリンガル育児を目指している方は、母語でたくさん話しかけて、子どもに日本語を意識的にたくさんインプットしていく必要があります。

そうしないと子どもはだんだん英語や現地語の方が強くなってきて、日本語を話してくれなくなってしまう可能性があります。

敏感期のうちにたくさん言葉を教えてあげたな、と思います。

  • まだ言葉が話せない赤ちゃんにもたくさん話しかけてあげる
  • 絵本の読み聞かせや童謡など歌を取り入れるとよい
  • 環境を整えてあげる

【秩序の敏感期】~モンテッソーリ教育~

モンテッソーリ教育で言う秩序の敏感期とは、「いつもと同じ場所」や「何かをする順番」などにこだわる時期で、2~3歳頃に最も強く表れます。

無意識のうちに、物が置いてある場所や何かをする時の順番などを記憶しているので、秩序が乱れると子どもは混乱してしまいます。

  • 順序
  • 場所
  • 習慣
  • 時間
  • 所有

上記のようなものがいつもと同じじゃないと、怒ったり大泣きしたりするのは、秩序の敏感期のせいかもしれません。

【秩序の敏感期の時期】

  • 6ヶ月~4歳前後
  • 2~3歳頃に最も強く表れる

長女の場合、いつもの散歩コースと違う方へ行こうとすると、いつもの道へ行きたがったりすることがよくありました。

ダディが扉を開けっぱなしにしていたら、すぐに閉めたり、いつもかけている眼鏡をかけていなかったら、かけるよう指示してきたり。

ご飯を食べる時の席などもマミーはここ、ダディーはこっちなんて言われることもありました。

秩序の敏感期を知っていれば、なんで突然大泣きしたり、怒ったりしているのかわかって対処できることもありますね。

  • 家の環境や何かをする順番など「いつもと同じ」を心がけてあげる
  • おもちゃや物はいつも同じ場所に置く
  • 子どもが落ち着ける環境を心がけるようにする

【感覚の敏感期】~モンテッソーリ教育~

モンテッソーリ教育 感覚

モンテッソーリ教育で言われている感覚の敏感期は、五感を刺激する物に対して敏感になる時期です。

  • 視覚(目)
  • 聴覚(耳)
  • 触覚(皮膚)
  • 嗅覚(鼻)
  • 味覚(舌)

色々なものを目で見て触って肌触りを楽しんだり、音に敏感になったりします。

また、食べ物の好き嫌いが急に始まったりすることもあります。

長女がまさにそうで、何でもパクパク食べてくれていたのに最近では、見ただけで「これ好きじゃない」などと言って食べてくれないものが増えてきました。

【感覚の敏感期の時期】

  • 0~3歳頃:身の回りの感覚的な印象を吸収
  • 3歳頃~:感覚的な印象を頭で整理したり分類したりする

3歳までは身の回りの感覚的なことを吸収するので、色々な感覚を体感することが重要となってきます。

3歳以降になると芸術性なんかも磨かれてくるので、言葉も使って色々なことを体感させてあげられると良いですね。

また、今まで吸収してきた感覚的なものを頭の中で分類したり整理したりし始めます。

実物にたくさん触れて五感で感じる体験をたくさんさせてあげる

【運動の敏感期】~モンテッソーリ教育~

モンテッソーリ教育で言う運動の敏感期は、自分の意志で動かせる「随意筋」を自由自在に使って色んな動きを全力でする時期。

0~3歳頃は、寝返り、ハイハイ、歩く、座る、走る、蹴る、ジャンプなどの体全体を使った運動を学びます。

また、引っ張る、運ぶなど手、指、腕を使った動作を繰り返し体の動かし方を学ぶ時期。

3歳以降は、細かい動きも習得するので、指先を使ったり色んな道具が使いこなせるようになります。

【敏感期の時期】

  • 0~3歳頃:運動機能の発達
  • 3~6歳頃:洗練、調整された運動

折る、縫う、巻く、注ぐなど日常生活で出来ることがたくさんあるので、家事や料理など一緒にやっていくと良いですね。

歩けるようになったらたくさん歩かせてあげる

3歳以降は指先を使う家事などを一緒にやると良い

【数の敏感期】~モンテッソーリ教育~

モンテッソーリ教育 数字

モンテッソーリ教育では、4~6歳くらいまでに数の敏感期が訪れる子が、多いと言われています。

数を数えたり、自分の年齢にこだわったり、身の回りの数に強い関心がある時期。

この数の敏感期に数の理解が深まっていきます。

そしてだんだんと理論的な思考が身についていきます。

【敏感期の時期】

  • 4~6歳頃

長女は、毎日のように年齢や誕生日について話している時がありました。

また、指でさしながら物の数を「1,2,3・・・」と数えたりもしています。

  • 遊びの中で楽しみながら数に触れるようにする
  • いきなり足し算などの計算を教えたりしない
  • 順番や量など普段の生活から数に親しむ

【文化の敏感期】~モンテッソーリ教育~

モンテッソーリ教育 文化

モンテッソーリ教育の文化の敏感期は、数や言語以外の生物、世界、宇宙、地理、歴史、音楽などに対して興味が出る時期。

想像力が発達してきて、知的好奇心も高まり世界がどんどん広がっていきます。

興味がある分野の図鑑などを用意してあげると、夢中になって見てすぐに覚えてしまうかもしれませんね。

【敏感期の時期】

5~9歳頃

子どもが興味ある事に関しては、出来る限り環境を整えてあげたいな、と思っています。

  • 子どもの好奇心を刺激する活動をする
  • 実際に見た動物、植物などを図鑑で見る
  • 実際に行った場所を地図で探す

まとめ

今回は、モンテッソーリ「敏感期」の種類を6つについて取り上げてみました。

知っているのと知らないのとでは、子どもの見方やその時々の対応が変わってくるのではないかと思います。

子どもが何に関心があるのかを観察して、環境を整えてあげられると良いですね。

私も完璧には出来ていませんが、少しでも良い環境を作っていこうと思っています。