子育て

世界の著名人も受けていたモンテッソーリ教育とは何?教育の違いとは?

こんにちは。

イギリスで子育て中ののかおりです。

現在、長女は4歳ですが2歳くらいから、モンテッソーリ教育について勉強を始めました。

それまでは、子育ての軸なんて全くなく、本当に適当な子育てをしていて、その日暮らしと言う感じでした。

モンテッソーリ教育は知れば知るほど奥が深く、その魅力にすっかりハマってしまいました。

モンテッソーリ教育は、100年以上の歴史があり、世界の著名人も受けていた教育で子供の自立心を育てると言われています。

子育て中の方は、モンテッソーリと言う名前を聞いた事ある人も多いのではないかと思います。

私も子育ての道しるべとして取り入れるようになりました。

名前だけ聞くと何だか特別な教育に思うかもしれませんが、おうちでこそ出来ることがたくさんあります!

モンテッソーリ教育とは何?

モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育を確立したのは、イタリア初の女性医師マリア・モンテッソーリ(1870~1952)です。

ローマの精神病院で医師として働いていたモンテッソーリは、知的障害児への感覚教育法を施して、知的水準を上げその効果を確認。

その後、1907年に子供が自分で何でも出来るような環境を整えた「子どもの家」を貧困層の知的障害のない子供を対象とし設立。

100年以上の歴史をもち、その教育法が今でも世界中の多くの人から支持されていて、実践され、効果が実証されています。

文化や風習の違いはあるけど、世界中どこの国でも子供の成長プロセスは同じであり、100年たってもそれは変わらないからと言うことなのでしょうね。

モンテッソーリは、子どもは環境を整えてあげ、やり方さえ教えてあげれば、何でも自分で出来るはず、と言う考えでした。

子供は全ての事が出来るように生まれてくるが、もし出来ない事があるとしたら、どうしたら良いのかやり方がわからないか、物理的に出来ない環境にあるかだけだという事です。

子どもが自分一人で出来るようにサポートする」と言うのがモンテッソーリ教育の本質。

私は、モンテッソーリ教育に出会う前は、子供にやらせるという事を考えていませんでした。

子供は出来ないから、親である私がやってあげなければ・・・と思っていました。

しかし、モンテッソーリ教育を知ってからは、環境を少しずつ整え子供が自分で出来るようにサポートするよう意識するようになりました。

現在同居中のイギリス人の義兄弟は、重度知的障害者なのですが、もしこの教育を幼少期に受けていたら、少しは違ったのかな?なんて思わずにはいられません。

発達の4段階

モンテッソーリの考えでは、「子どもの発達の4段階」という事で、子供が大人になるまでを24年間として、6年ごとの4つの期間で分けています。

  • 【第1段階】乳幼児期(0〜6歳)
  • 【第2段階】児童期(6〜12歳)
  • 【第3段階】思春期(12〜18歳)
  • 【第4段階】青年期(18〜24歳)

第一段階の0~6歳で生涯生きていくのに必要な80%の力が身につくと言われているので、乳幼児期は人生で一番大切な期間。

6つの敏感期が子供を成長させる

モンテッソーリ教育を学んでいると頻繁に出てくる「敏感期」と言う言葉。

敏感期とは簡単に言うと、ある特定の事にすごく興味を持ち、楽しく簡単に吸収してしまう限定された時期のこと。

子供がずいぶん静かだな、と思って見に行くとティッシュペーパーを引き出したりしていて、ティッシュの山になっていたとか、壁に落書きしていたとか・・・

そんなこと良くありませんか?

長女が0歳の時は、モンテッソーリ教育に関して無知だったので、ティッシュの箱を子供の手の届かない高いところにおいてしまったり、ペンをかくしちゃったりしていました。

でも今思えば、娘は動かせるようになった指先を自由に使ってみたい時期の「運動の敏感期」だったのです。

良く「神様からの宿題」なんて言われています。

嬉しくてたくさんやりたい時に、突然取り上げられたらそりゃ泣きますし、今思うとかわいそうな事をしてしまったと思い反省。

大人から見ればいたずらと思うようなことでも、子供からしてみれば自分を成長させるための行動。

モンテッソーリ教育を知ってからは、ティッシュの1箱や2箱くらい自由に使わせてあげよう、と思えるようになったので、次女はやりたいだけやらせてあげました。

また、その代わりになるものを手作りしたりもしたり。

敏感期は、始まりもあって必ず終わりもあります。

なので一生の間のほんの少しのこの期間は、とっても貴重。

敏感期の間は思う存分やらせてあげたいですね。

敏感期が終わると自分でやりたいと言う気持ちも減り、またやっても喜びを感じなくなってしまうと言います。

モンテッソーリの言葉で、印象的で心に残った言葉。

「敏感期を逃すのは、終バスに乗り遅れるようなもの。」

目的地にたどり着くのは不可能ではないが、苦労するうえとても時間がかかるということ。

敏感期には以下の6つの種類があります。

6つの敏感期
  1. 言語の敏感期
  2. 秩序の敏感期
  3. 感覚の敏感期
  4. 運動の敏感期
  5. 数の敏感期
  6. 文化の敏感期

モンテッソーリ教育の5分野

モンテッソーリ教育は、子供達のそれぞれの敏感期を元に、5つの分野に体系化されています。

それぞれが独立して存在しているわけではなく、日常生活をベースに全てつながっているので子供のペースに合わせて段階を踏んでいくのがベスト。

  • 日常生活の練習
  • 感覚教育
  • 言語教育
  • 算数教育
  • 文化教育

モンテッソーリ教育を受けていた世界の著名人達

日本では将棋の藤井聡太棋士がモンテッソーリ教育で育ったことで有名です。

そして日本だけではなく世界に目を向けると、色々なジャンルの著名人が幼少期にモンテッソーリ教育を受けていたことが知られています。

  • Googleの創始者:ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリン
  • Microsoftの創始者:ビル・ゲイツ
  • Amazonの創始者:ジェフ・ベゾス
  • Facebookの創始者:マーク・ザッカーバーグ
  • Wikipediaの創始者:ジミー・ウェルズ
  • 前アメリカ合衆国大統領:バクラ・オバマ
  • イギリス王室:ウィリアム王子、ヘンリー王子、ショージ王子
  • 俳優:ジョージ・クルーニー
  • 歌手:ビヨンセ
  • 「アンネの日記」著者:アンネ・フランク

Googleの創業者ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリンは、成功の秘訣について聞かれた時に「モンテッソーリ教育が根底にある」と言うほど、モンテッソーリ教育に大きな影響を受けたようです。

モンテッソーリ教育と従来の教育の違いとは?

モンテッソーリ教育と従来の教育は指導のスタイルが違うので、その違いを見ていきましょう。

家庭での教育も大切なので、学校とのバランスを取って取り入れられたら良いですよね。

モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育では、子供が活動することを「お仕事」と呼びます。

  • 子供たちが自分で好きなお仕事を選んで活動できるように環境が整えられている
  • 個性を大切にする
  • 子供が好きなお仕事をするので、何に興味があるかわかる
  • 自分の興味や才能、得意なことを伸ばせる
  • 縦割りなので違う年齢の子も同じクラスにいる

長女はイギリスのモンテッソーリ園に現在通っていますが、子供たちが自分でやりたい事を選択して活動できると見学に行った時に説明を受けました。

特におやつの時間も決まっていなく、食べたい人は自分で準備して食べて、後片付けまで自分でやるとのこと。

フォーレストスクールと言って、森に散歩に行く日もあるのですが、それも本人が行くか行かないか決めることが出来ます。

学校によって違うとは思いますが、娘の通っているモンテッソーリ園は、みんなで歌ったりヨガをしたり、個人の活動だけでなく、クラスのみんなで活動することもあります。

従来の教育

  • みんなで同じ活動をする
  • みんなで協力して活動をするので、協調性が身につく
  • 子どもが今どんなことに興味あるのか見出しにくい
  • 指示待ちになることが多い

モンテッソーリ教育を取り入れる時に大人が出来ること

モンテッソーリ教育を取り入れる時に、私たち大人が子供に出来る大切なことは、子供が1人でできるように、環境を整えサポートしてあげること。

下記の6つの事を心がけて、お家でも取り入れていけるといいですね。

  1. 自分で選ばせる
  2. 子供を観察する
  3. 環境を整える
  4. やり方を示す(提示)
  5. 最後まで1人でやらせてみる
  6. 見守る

まとめ

今回は、世界の著名人も受けていたモンテッソーリ教育とは何?従来の教育の違いを取り上げてみました。

知れば知るほど奥が深く、良く考えられた教育法だと感心してしまいます。

またそれと同時に、100年以上も前にこのような事を考案してくれてありがたい気持ちになります。

子供が将来自分で自分のやりたいことを選択して、夢をかなえられるようなやり抜く力を身につるためにも、今サポート出来ることは出来る限りしていきたいな、と思っています。

興味ある方やピンときた方は、ぜひおうちで出来ることを取り入れてみてくださいね☆