海外で子育てをしていると、こんな悩みを感じることはありませんか?
- 子どもに日本語を話してほしいけれど、現地語の方がどんどん強くなっている
- 日本語の時間を作りたいけれど、どうしたら自然に続けられるかわからない
- 無理に教えることで、日本語が嫌いになってしまわないか心配
海外で暮らす子どもにとって、現地の言葉は学校や友達との関わりの中で自然に身についていきます。
一方で、日本語は家庭の中で意識的に環境を作らなければ、触れる機会が少なくなりがち。
私自身、イギリスで子育てをする中で「どうすれば子どもが日本語を好きなまま育ってくれるのか」を考え続けてきました。
そこで出会ったのが、モンテッソーリ教育の考え方。
モンテッソーリ教育では、子どもに一方的に教えるのではなく、「子どもが自ら学びたくなる環境を整えること」を大切にしています。
この考え方は、日本語バイリンガル育児にも通じるものが多くあると思いました。
この記事では、海外で日本語を育てるために我が家で実践していることや、モンテッソーリ教育から学んだ日本語子育てのヒントをご紹介します。
海外での日本語バイリンガル育児はなぜ簡単ではないのか?
現地語に囲まれる毎日
海外で子育てをしていると、多くの家庭が「日本語がなかなか伸びない」という悩みに直面するのではないかと思います。
学校では現地の言語、友達との会話も現地の言語、テレビや街中から聞こえてくる言葉も、看板の文字も現地の言語。
そのため、日本語に触れる時間は家庭だけになってしまうことが少なくありません。
日本語は家庭内でしか触れにくい
子どもは環境から多くのことを吸収します。
なので日常生活で接する時間が長い言語ほど自然と身につくため、日本語を維持するには意識的な環境づくりをする必要があります。
モンテッソーリ教育が役立つ理由
そこで助けになったのがモンテッソーリ教育の考え方。
モンテッソーリ教育では、「子どもは自ら学ぶ力を持っている」という前提に立ち、大人は教え込むのではなく、学びたくなる環境を整えることを大切にします。
これは海外での日本語育児にもピッタリだと思いました!
「勉強しなさい」と言ったり「無理矢理教えこんだりする」のではなく、日本語に自然と触れたくなる環境を用意することで、子どもは自分から日本語に興味を持ち、学び始めます。
モンテッソーリ教育の基本「子どもは自分で育つ」
吸収する精神とは
モンテッソーリ教育では、子どもは環境から吸収すると言われています。
0〜6歳ころは特にです。
その力を最大限に引き出すために、大人は環境を整え、見守る存在になります。
敏感期を味方にする
特に幼児期には「吸収する精神」と呼ばれる時期があり、子どもは周囲の言葉や文化を驚くほど自然に吸収します。
また、「敏感期」と呼ばれる特定の能力を身につけやすい時期もあります。
この時期に日本語が身近な存在になっていると、日本語を学ぶことが特別な勉強ではなく、生活の一部になると実感しました。
大人は教える人ではなく環境を整える人
海外でバイリンガルを育てる場合も、「勉強」というよりは「生活」の中で自然に日本語に触れる環境を作ることが大切。
モンテッソーリ教育の考え方は、その環境づくりに大いに役立ちました。
家庭でできるモンテッソーリ流日本語環境づくり
本棚を子どもの目線に合わせる
モンテッソーリ教育では、子どもが自分から活動したくなる環境を整えることを重視します。
これは日本語環境づくりにも応用できます。
例えば、日本語の絵本を子どもの手の届く場所に並べておくだけでも、「読んでみよう」とか「見てみよう」いう気持ちが生まれやすくなります。
生活道具から文化を伝える
また、お箸や急須、和食器など、日本ならではの道具を生活に取り入れることで、日本語だけでなく文化も一緒にも触れることができます。
毎日の会話を日本語の時間にする
さらに、料理、お手伝い、買い物など日常生活の中で日本語を使う時間を意識的に作ると、言葉は知識ではなく「使える言語」として定着していきます。
我が家で実践している工夫
手作り教材で興味を引き出す
我が家では、市販教材だけに頼らず、子どもの興味に合わせたモンテッソーリ教材を手作りしています。
例えば、日本語の絵カードやひらがなカード、地球儀や大陸パズルなどを取り入れ、遊びながら自然に日本語に触れられる環境を整えています。
とはいえ、教材を作ったからと言って子どもがやりたいとも限りません・・・
今日はやらないと言っても翌日や1週間後、数ヶ月後に突然やるなんてこともあるので、こんな教材があるよ、と声掛けはするようにしています。
季節行事を日本語の学びに変える
また、お正月や節分、七夕など、日本の季節行事に触れるようにもしています。
イギリスで生活していると、私が行事を忘れがちなのですが・・・(^^;
でも行事を通して日本語を使うことで、言葉だけではなく日本の文化も一緒に身につけることができます。
生活の中に学びを散りばめる
私は「今日は勉強する日」と区切るのではなく、毎日の生活そのものが学びの場になるよう工夫しています。
完璧を目指さないバイリンガル育児
続けることがいちばんの力になる
海外で日本語を育てることは簡単ではないと思います。
しかし、毎日少しずつ続けることで、子どもの日本語は確実に育っていると実感しています。
「今日は日本語をあまり話さなかった」「絵本を読めなかった」などと落ち込む必要はないと個人的には思っています。
私の性格が毎回計画的にきちんと続けることに向いていないので、できない日があっても気にしないようにしています。
そこでやることをやめてしまわなければ、いいと思っているので、自分でハードルを下げています(笑)
子どもの興味を尊重する
モンテッソーリ教育では、子どもの興味を信じ、成長する力を尊重します。
親が焦るよりも、日本語で過ごす時間を楽しむことが大切なのではないかと思います。
親も楽しみながら学ぶ
親自身が日本語や日本文化を楽しんでいる姿は、子どもにとって最高のお手本になるし影響を与えると思います。
私がパステルアートや点描アートなどをやっていると、子どもたちも寄ってきてやりたーいと言ってきたりします。
それは日本語のお勉強ではないけれども、日本語で説明して教えるだけでも、日本語環境ですよね。
まとめ
今日からできる一歩
海外で日本語バイリンガルを育てるには、毎日長時間勉強させることよりも、日本語が自然とあふれる環境を整えることが大切なのではないかと思います。。
モンテッソーリ教育は、「子どもは自ら学ぶ」という考え方を大切にしています。
その視点で家庭を見直すと、日本語の絵本やカード、日本文化に触れる体験、親子の会話など、日常のすべてが学びの時間になります。
完璧よりも継続を大切にする
完璧を目指す必要はありません!
人と比べることでもありません!
子どもの興味を尊重しながら、日本語を楽しめる環境を少しずつ積み重ねていくことが、海外でのバイリンガル育児を長く続ける秘訣なのかなぁ〜なんて思います。
モンテッソーリ教育とバイリンガル育児の共通点
「学ばせる」のではなく、「学びたくなる環境をつくる」。
いろんな講座を受けたり本を読んだりしてきましたが、それこそがモンテッソーリ教育と海外日本語バイリンガル育児の共通する大切な考え方なのではないかと思っています。


