こんにちは。
イギリスで子育て中のかおりです。
今回はバイリンガル子育てをいつから始めるか、について私の考えも含め書いていきたいと思います。
バイリンガルってどんな人?と聞かれたら、一般的には「2言語がペラペラな人」というイメージではないかと思います。
バイリンガルと言っても、色々なタイプのバイリンガルに分けられます。
バイリンガル子育ていつから始める?
バイリンガル子育てをすると決めたら、いつから始めてどうやってやっていくのか考える必要があります。
バイリンガルと一言で言っても、言語(第1言語・第2言語)を習得するタイミングによって、バイリンガルを区別するという方法があります。
- 同時型バイリンガル:2言語を同時に習得する
- 順次型バイリンガル:母語を習得してから第2言語を習得する
この「同時型バイリンガル」と「順次型バイリンガル」はどちらが良い、悪いという事はないと言われています。
重要な事は、最低でも1言語の発達が必要不可欠であること。
その言語がもう一つの言語発達にとても大きな影響を与えると言われています。
私は、国際結婚して海外に住んでいるという事もあり、同時型バイリンガルで子育てをしています。
住んでいる環境によってもやり方は変わってきますし、また夫婦間での意見一致も重要に。
モンテッソーリ教育の言語の敏感期は0~6歳頃なので、その時に取り入れていくと吸収のスピードが違ってくると思います。
また、0~3歳頃は「無意識的吸収精神」と言って、記憶の仕方が大人と違い環境の全体を感覚を通して無意識で吸収していく時期。
写真を撮るかのように見たもの聞いたものをどんどん吸収していくので、私は個人的には、この時期に始めるのが良いと思っています。
そして3~6歳には大人と同じ「意識的吸収精神」に変化し、吸収したものを整理・分類していくようになります。
能力で分けるバイリンガルの種類
「聞く」「話す」「書く」「読む」など、能力の違いによってバイリンガルを区別することが出来ます。
- 受容的バイリンガル:聞き取りは出来るが話せない
(アウトプットである発話・作文が出来ない) - 生産的バイリンガル:聞き取りが出来て話せる
(発話・作文も出来る) - セミリンガル/ダブルリミテッド:母語も第2言語両方とも年相応のレベルに達していない
- 均衡バイリンガル:母語も第2言語も両方ともネイティブレベルに達している
第1言語と第2言語の関係性で見る
言語習得のタイミングや能力で区別する以外に、第1言語と第2言語の関係性で区別することもあります。
- 加算型バイリンガリズム:母語に加えて第2言語を習得する
- 減算的バイリンガリズム:第2言語を習得することで母語が失われていく
バイリンガル子育て、目指したいのは・・・
上記全て見ていくと、バイリンガル子育てをするからには、やはり目指したいのは下記の2つなのではないかな、と思います。
- 均衡バイリンガル
- 加算型バイリンガリズム
そして避けたいと思うのは、「セミリンガル/ダブルリミテッド」や「減算的バイリンガリズム」。
第1言語と第2言語の関係性は?
日本語と英語は全く別の言語なので、それぞれが独立しているように思われますが、共有されている部分があると言われています。
それは、片方の言語を強化していくと、もう一方の言語も強化されるというふうに考えられているから。
しかし最初からこういったことが起こるわけではなく、ある程度のレベルになってから、共有される部分が出てくるようです。
言語の習得は場面別
場面別で言語の習得がされると考えられているので、2つの言語は共有されているものもありますが、共有されないものもあります。
子供が学校で使う言葉と家庭で使う言葉は、語彙も言葉遣いも変わってくるので、習得するものも当然変わってきます。
また、環境によっては家庭で話す言語と、学校で話す言語が違うという事もあります。
そう考えると「均衡バイリンガル」を目指すには、「聞く」「話す」「書く」「読む」の4つが全部必要で、意識して取り組んでいく事が必要。
「書く」「読む」は、学校で多くの事を学ぶため、自分の住んでる環境に合った学習方法を何か考えて取り組むことが必要となってきます。
例えば、
- 補習校へ通う
- 一時帰国の時に日本の学校に入れる
- 通信教育を利用する
- 教材を準備してホームスクーリングする
我が家の場合は、漢字を使わない英語圏に住んでいるので、漢字や敬語などの学習も必要です。
バイリンガルの子育てで理想なのは、「一親一言語」。
一親一言語にすることによって、子供が第1言語と第2言語を混ぜて話すことが抑えられると言われています。
うちの子ども達は、今のところ基本的に英語と日本語が混ざることはありません。
たまに、英語にない単語やわからない単語を英語の文章に混ぜていう事はありますが・・・。
日本語と英語のバイリンガルと言っても、日本で生活している子と海外で生活している子では、言語発達は異なってきます。
住んでる環境が違うので、これは当然のことですね。
場面別で言語を習得していくので、社会環境や歴史的な背景など、子供が置かれた環境によって変化します。
そういったことを考えると、親は子供に出来るだけたくさんの場面を用意していく事が必要である、と思います。
私は、イベントの準備などあまり得意ではないのですが、日本のお祝い事など小さなイベントを家でやって説明などを加えるようにしています。
日本は行事がたくさんあって毎月何かしらあるので、触れていきたいと思います。
鏡餅を作って実物を見せたり、豆まきをしたり、歌を聞いたり、子供は楽しみながら学んでくれていると思います。
今後もイギリスのイベントはもちろん日本のイベントもやっていきます!