イギリス生活

イギリスのお葬式は服装もお花もマナーも日本とは全然違った

こんにちは。

イギリス在住のかおりです。

 

先日、イギリスでお葬式に行ってきました。

 

お葬式に行く事になって、最初に思ったのが、

喪服を日本から持って来なかった・・・

服装どうしよう、でした。

 

でも、ここはイギリス。

日本では黒い喪服が常識だけど、イギリスの場合は・・・

イギリスには日本のような喪服なるものが

ありません。

 

基本は、黒い服を着ていくようですが、

これは家族や宗教や亡くなった方の遺言などで

変わってくるようです。

 

例えば、故人が赤が凄く好きで、

自分の葬儀には、赤い服装をしてくるように、

と遺言があった場合は、赤い服装で

葬儀に行く事もあるようです。

 

日本では赤い服装は、ありえない事ですね。

私が行ったお葬式は、90パーセントの方が

黒い服装でした。

 

男性は黒いスーツに黒いネクタイだったので

雰囲気は日本と似てるなぁ~と思いました。

 

女性も黒い服装をしてきている方が

ほとんどでしたが、コートの色が

白や紫の人もいました。

 

カバンの色はバラバラ。

アクセサリーも特に決まりはないそうです。

なので私は、日本から持ってきたパールの

ネックレスをつけていきました。

 

私は普段黒い服を全く着ないので

日本に置いてきた喪服しか黒い服は

持っていません。

 

なので、黒い安いワンピースと

ジャケットを購入しました。

 

義母や旦那には黒じゃなくグレーでも

大丈夫だよ、と言われてたので、

わざわざ買わなくても良いかなぁ~と

思ったのですが、購入しちゃいました。

 

迷ったら黒が無難と思いましたが、

イギリスではそこまで細かい事気にする

必要ななさそうです。

 

いつ行われる?

イギリスでは日本のようにお通夜はなく、

亡くなった1週間後くらいにお葬式

と言うのが一般的です。

 

日本では、告別式は友引の日を避けて

行われますが、イギリスでは

曜日で決まる事が多いようです。

 

教会では、日曜日は毎週礼拝があり、

土曜日は結婚式が行われることが多いので、

お葬式は平日に行う事が多いとか。

イギリスの葬式の流れ

お葬式のやり方は、家族や宗教によって

違うとは思いますが、今回私が参加した

お葬式は、葬儀屋(funeral director)が

全て仕切ってました。

 

下記の写真の歩いてる人が葬儀屋で、

棺を運ぶ車の前を歩いて教会まで行きます。

 

ゆっくり歩いて教会まで行くので、

だんだんと渋滞が出来てしまいました。

 

お葬式が始まる時に、教会に棺が運ばれてきますが、

大人の男性が4人手を使わず、肩に棺を乗せて

運んでいました。

 

お葬式が終わると再び棺が車に運ばれます。

イギリスのお葬式は30分ほどなので、

日本に比べるとかなり短いですね。

 

日本ではお香典と言うのがありますが、

イギリスでは、お花をおくる事が多いようで、

義母もお花を注文していました。

 

花は基本的に何でも良くて、色も何でも

良いようです。

 

お花は棺の周りや上に乗せられます。

 

最近は火葬が多くなってきているようですが、

今回は宗教の関係で土葬でした。

 

お葬式が終わったら、お墓の場所へ移動し

棺は深く掘られた土の中へ置かれます。

 

埋葬の儀式では、牧師さんが聖書を朗読し

みんなで冥福を祈ります。

 

最後にお花を棺の上に置き、聖水をかけたり

していました。

 

棺を埋める穴がかなり深いなぁ~と

思ったのですが、旦那さんが亡くなったら、

その上に埋葬されるので、深く掘っていた

みたいです。

 

1時間くらいで一通り儀式が終わりました。

その後は、みんなでパブに行って食事をしました。

 

食事をしてみんなと会話をして、パラパラ帰る人が

出てきて、なんとな~く解散です。

 

イギリスのお葬式に参加してみて

火葬となると、また違うんでしょうが、

日本のお葬式に比べるとずいぶんあっさりした

感じでした。

 

もちろん泣いている人もいましたが、

日本のお葬式みたいに雰囲気だけで

とっても悲しくなると言う感じは

しませんでした。

 

お葬式中に故人が好きだったポップな

曲がいきなり流れました。

 

その時はみんなリズムをとって

踊っていました。

 

こういう感じのお葬式も良いな、

と思いました。