子育て

場面緘黙の娘がイギリスの小学校へ入学|先生の対応と1年間の変化【体験談】

今回は、イギリスの小学校で一言もお話しできない次女のことを書いていこうと思います。

保育園では卒園まで一言も話すことができなかった次女。

このまま小学校へ入学して本当に大丈夫なんだろうか?

不安があり、1年入学を遅らせることなども考えていました。

しかし1年遅らせることはせず、保育園や学校の先生に相談しつつ入学させることにしました。

1年目のレセプションで、先生方がどのように対応してくれたのか、そして次女が少しずつ学校生活に慣れ、変化していった様子を振り返ってみました。

当時は毎日が手探りで、本当に大丈夫かな?などと不安になることもたくさんありました。

でも今振り返ると、小さな積み重ねが大きな成長につながっていたんだなと感じます。

同じような悩みを抱えている方に、「こんなケースもあるんだ」と少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。

【この記事でわかること】

  • 場面緘黙のままイギリスの小学校へ入学した娘の1年間
  • 学校の先生が実際に行ってくれたサポート
  • 給食やフォニックス、音読などの具体的な対応
  • 少しずつ声が出せるようになるまでの変化
  • 私自身がこの1年間で学んだこと

場面緘黙(かんもく)のままイギリスの小学校へ入学

次女は結局、保育園で一言もお話ししないまま卒園しました。

担当してくれた先生のことが大好きで、最後は保育園が好きな状態で卒園しました。

保育園の先生が次女が入学する小学校の担任の先生に、直接コンタクトをとってくれて、色々情報を共有してくれました。

そして担任となる先生が、入学する前に次女に会うため保育園まで来てくれてました。

保育園で半日一緒に遊んでくれ、イギリスはそんな個別対応してくれるのか、と思いありがたくてビックリ。

イギリスでは入学式とかないので、初日学校に連れて行き、担任の先生に預けました。

予想通り泣きましたが、先生が抱っこしてそのまま教室へ。

お迎えに行った時は、一応楽しかったと言っていたので、一安心。

イギリスの小学校での場面緘黙の子への対応

担任の先生が保育園まで来てくれたりして、良い先生だということはわかったのですが、やはり不安はありました。

クラス30人くらいいるし、先生もそんな個別対応していられないのではないかと思って。

トイレに行きたい時ちゃんと行けるんだろうか??

具合悪い時先生は気づいてくれるのだろうか?

など心配すればキリがない。

でも、不思議と次女はきっと大丈夫!

どこかでそう思う感覚がありました。

入学直後の慣らし期間|先生がしてくれた対応

学校に行き始めて最初の2週間くらいは半日登校でした。

保育園では椅子に座らず1日中立っていたので、学校ではどうなるか気になっていたのですが、やはり最初のうちは座らず・・・

ずっと立っていたようです。

みんながお外に出て遊んでる時も、次女は外に出て遊ぶことはしなかったようです。

1日中室内にいたのが先生は気になったよう。

そこで、2年生の長女のクラスに連れて行ってくれたり、長女の担任の先生にお願いして1時間だけ長女が次女のクラスに遊びに行く許可をもらってくれました。

長女は授業を抜け出してレセプションで次女と遊べて大喜び(笑)

次女はお姉ちゃんと楽しそうに笑ったりしながら遊んでいたようで、先生が初めて次女の声を聞いたと言っていましたw

長女のおかげで、次女はお外でも遊ぶようになりました。

給食を食べない問題対策

最初は半日登校だったので、お昼は家で食べていました。

2週間目に午前中半日だけど、お昼ご飯を食べてからお迎えという日がきました。

担任の先生も、保育園でお昼を食べなかったことを知っているので、とりあえず様子を見てみるとのことでお任せしました。

やはりお昼は食べず・・・

その日はランチタイム後のお迎えだったのですが、結局お昼は家で食べました。

1日登校が始まっても給食を食べない日が続きました。

次女の学年はスナック(果物など)があって子どもたちが食べたければ食べれるらしいのですが、そのスナックも食べないとのこと。

最初は先生も「なんとか食べてもらうようがんばってみるわ」と言ってくれていたのですが、全く食べそうにない様子を見てこりゃダメだと思ったのでしょう。

1日中飲まず食わずは心配だから・・・ということで「お弁当を持参してみてはどうか?」と言われました。

私も薄々その方が良いと思ってはいましたが、先生にも言われたし毎日お弁当を作ることになりました。

Year2までは給食が無料なので、長女がYear2で次女がレセプションの1年間はお弁当作らず楽できると思っていたのに・・・

そう簡単に楽はできないんだな、と思いました(笑)

お弁当にはとりあえず次女が好きなものを詰めました。

一口でパクっと食べられるように全てのものを小さくしたり、簡単に食べられるように爪楊枝にさしたり、色々やってみました。

最初は食べませんでしたが、先生が、お弁当箱の蓋の上に小さくちぎったパンをのせて、1つ食べるところから始まりました。

1つ食べたら、明日は2つ食べてみようね、と次女と約束をして、スモールステップで日々少しずつ食べる量を増やしていってくれました。

10個くらいまでいった時に、カウントするのをやめてお弁当箱の半分を食べてみよう・・・など変更してくれました。

次女は学校で出されたものは食べないけど、家から持って行ったお弁当は食べられるようになりました。

そして特別に、ソーセージやフィッシュフィンガーなど次女が好きなものが出る日は、給食を持ち帰らせてくれました。

給食を家で食べて慣れてくれたらいいね、と言うことです。

結局、学校で給食を食べることは1度もなかったけど・・・

この経験を通して、「食べること」よりも、まずは学校を安心できる場所だと感じてもらうことが大切なのだと学びました。

話せないのでフォニックスの発音チェックができない問題

学校では先生が1人ずつレベルチェックをしてくれるようなのですが、次女は話さないので先生が英語の発音チェックができないと言ってきました。

そこで学校からもらったプリントに書いてあるフォニックスや単語を発音している動画を家で撮影して先生に毎回送ることに決定。

私は動画クリエイターなので、娘の動画を撮影して動画を先生に送る作業は結構楽しくやっていました。

学校が使用しているアプリで送るのですが、あまり長い動画は送れないので、いらない間合いはカットしてなるべく短くして送っていました。

話せないので学校で音読(リーディング)ができない問題

1週間に2冊学校から本を借りてくるのですが、1冊は親が読む物語の本で、もう1冊は子ども自身が読むフォニックスの本です。

その本のリーディングもクラスの子全員、先生が読めているかチェックするようなのですが、家で読んだ動画を先生に送ることで対応していました。

次女は家で読むことはわりと楽しんでいたので、読ませるのに苦労することはありませんでした。

気が向かない時はもちろんありましたが、そんな時は無理矢理読ませることはせず、本人がやる気のある時に撮影していました。

担任の先生が始めてくれた放課後のチャットタイム

担任の先生が娘と信頼関係を気づくために、放課後毎日チャットタイムを作ってくれました。

みんなが帰った後、次女と長女と先生と私の4人でお話をするようになりました。

最初は次女も全く話さなかったのですが、少しずつ話すようになりました。

本当にスモールステップでしたが、効果が出ていると感じました。

最初は聞こえないくらい凄く小さい声でしたが、1年経つ頃には担任の先生と放課後だけ普通に会話できるようになりました。

長女の時は、学校で一体何をやっているのか全くわからなかったので、学校で習ったことなどの様子がわかって私も先生とお話しできて良かった。

お友達も参加した放課後のチャットタイム

次女が話せるようになってきた頃、先生が放課後のチャットタイムに何人かクラスのお友達を誘ってみよう、と提案してくれました。

誰を誘いたいか次女に聞いてくれて、2人の名前があがりました。

先生がその子たちの両親に連絡をとってくれて、週1回2人のお友達とママさんも参加してくれることになりました。

2人とも下の子がいて凄く大変な中一緒に付き合ってくれて感謝しかありません。

最初は次女も話さなかったのですが、だんだんお友達がいる前でも声を出すことができるようになってきました。

友達に話しかけるわけではなく、先生に話す感じなのですが、お友達やそのママさんたちがいる前で声を出して先生の質問に答えたりするようになったので、かなりの変化。

ママさんたちも、かなり自信が出てきたようでだいぶ変わってきたね、と変化にビックリしていました。

場面緘黙の娘のために先生と私が一緒に取り組んだこと

いつもお迎えにいった時に、先生に今日の娘の様子はどうだったか聞くようにしていました。

まずは、私が先生とコミュニケーションを取らなくては、と思って。

長女がレセプションの時と同じ担任の先生だったのですが、長女の時は面談の時しか話したことがありませんでした。

先生が生徒の親に心理カウンセラーの方がいるから、相談してみると言ってくれて、子どもの面談ついでにどんな対応をしたら良いのか聞いてくれたようです。

話すのが苦手な子には、何か特別な役割を与えてあげると良い

とのことだったようです。

  • クラス全員分のホワイトボードを集める
  • ホワイトボードを拭いて綺麗にする
  • ペンを集めて引き出しにしまう

などさっそく先生のアシスタントとして簡単なお仕事を頼んでくれたそう。

その話しを先生が私にしてきた時、次女は誇らしげな嬉しそうな表情をしていました。

まとめ

最初は、学校生活本当に大丈夫かな?と不安でいっぱいでした。

  • 給食を食べない
  • 先生に話せない
  • 困ったことがあっても助けを求められない

などなど、心配し始めるとキリがありません。

でも今の時点で振り返ってみて、大切だと思ったのは

  • 先生や周りの人の理解とサポート
  • 無理に話させようとしなかったこと
  • 小さな成功体験を積み重ねてくれたこと

担任の先生は、次女が話せないことを「直さなければいけない問題」と考えるのではなく、どうしたら安心して学校で過ごせるかを一緒に考えてくれました。

  • パンを一口食べること。
  • 放課後に先生と一言話すこと。
  • 先生のサポートなどの役割を与えてくれたこと。

周りから見れば本当に小さな一歩かもしれません。

でも、場面緘黙症の次女にとっては、その一歩一歩がとても大きな成長でした。

もちろん、今でも学校でクラスの子達と話せるわけではありません。

それでも、全く話せなかった子が少しずつ変化していく姿を見て、焦らなくてもいいんだと私自身も学びました。

今できないことではなく、昨日より少しできたことに目を向けようと思えました。

その小さな積み重ねが、いつか大きな自信につながっていくんだろうな、なんて思ったり。

次女を育てる中で、私の方がたくさんのことを学ばせてもらっているのかもしれませんね。