こんにちは。
イギリスで子育て中のかおりです。
子育て中の方は、モンテッソーリと言う名前を聞いた事ある人も多いのではないかと思います。
モンテッソーリ教育なんて言う名前だけ聞くと、何だか特別な教育に思う人もいるかもしれませんね。
おうちで出来ることがたくさん、おうちでこそ出来ることがあるので、ピンと来た人はぜひ取り入れてみて欲しいと思います。

モンテッソーリ教育とモンテッソーリメソッドの違い

モンテッソーリ教育とモンテッソーリメソッドは違います。
モンテッソーリメソッドとは、下記の3つがそろっている特殊な環境。
- モンテッソーリ教師
- モンテッソーリ教具
- モンテッソーリクラス
なので、おうちではモンテッソーリメソッドと全く同じことは出来ませんが、モンテッソーリ教育は出来ます。
おうちでモンテッソーリ教育をするのは、モンテッソーリ園と全く同じことをしようという事ではありません。
特別な教具がなくても、モンテッソーリが発見した「子供の見方」や「援け方」を手掛かりに子供の援助を実践していくのは十分可能。
おうちで実践していく事で、モンテッソーリ教育の最終目的である子供の正常化、人格の形成につながっていきます。
出来ることは本当にたくさんあります。
日常生活の練習
日常生活の練習は、モンテッソーリ園よりも家で出来ることの方が多いのではないかと思います。
子供たちはお母さんのやっていることを見て、真似してやってみたいな、と思うので特別な教具がなくても身近なもので取り組めますね。
日常生活がモンテッソーリ教育の場となるのでおうちでも取り組みやすいです。
下記はほんの一例ですが・・・
- 顔を洗う
- 歯磨きをする
- 靴の脱ぎ履き
- 洋服をたたむ
- 洗濯を干す
- ゴミを掃く
- テーブルを拭く
- 野菜の皮むき
- 包丁で切る
などなど・・数えきれないほどありますね。
日常生活の全てが練習となる
家での日常生活の全てが、練習の場となります。
もちろん最初からうまく出来るわけないので、時間がかかったり、失敗したりの連続ですが、見守ってあげましょう。
- 一生身につく
- 人格の基礎になる
- その子の財産になる
365日休みなしで毎日練習できる
日常生活の練習は、家での生活が全て練習となるので、1年365日朝から夜まで繰り返し毎日やることが可能。
モンテッソーリ園の場合は、帰宅の時間などがあり途中で切り上げなければいけないことも出てくると思います。
でも、おうちでは多少ご飯の時間やお風呂の時間が過ぎたとしても、最後までやらせてあげることが出来ます。
モンテッソーリは「お仕事には、一定の時間が必要。」だと述べているそうです。
出来る時に少しずつでも取り入れていけるといいですね。
- 週末や夏休みなどがチャンス
- 子供と一緒に過ごす時間が貴重となる
感覚教育
子供を観察する事は、モンテッソーリ教育の基本であり出発点。
生まれてから子供と一番たくさん接しているのは、一般的には両親ですね。
なので意識すれば、子供を観察すると言うのは、そんなに難しいことではないと思います。
モンテッソーリは
- 子供は私たちの先生
- 子供を観察しなさい
- 子供から学びなさい
と言っていたそうです。
おうちには五感を刺激するものがたくさんあります。
教具として準備してあげられなくても、おうちにあるものですぐに対応してあげることが出来るのが利点だと思います。
例えば、料理をした時の味見や匂いなども、味覚や嗅覚の五感を使います。
そして、「甘い」「しょっぱい」など伝え言語教育にもつながっていきます。
おうちでモンテッソーリ教育を成功させるための心得
普段の生活の中にお仕事を取り入れる。
- お仕事:最初から最後まで自分で出来る(活動すること自体が目的)
- お手伝い:結果が求められる。大人も求めることをしてくれ役に立つこと
お手伝いとは区別して子供への声掛けには注意する。
「~しなさい」などと言う、無理矢理やらせるような言い方はしないこと。
- 言葉がけに注意する
- 子供を観察する
- 子供の興味を引くための努力をする
- 教材を工夫する
- アレコ全部できなくても全くやらないよりマシ
- 後でラクが出来ることを信じる!
私は、もしモンテッソーリ教育に出会ってなかったらどんな子育てをしていたんだろう?
なんて考えるとちょっとコワくなります。
きっと口うるさく過干渉だっただろうと思います。
私の母がそうだったから、それを受け継いでしまっているんだろうと感じています。
今でも意識しないと口出ししてしまいそうになることもあるので、毎日意識して気を付けています。
知っているのと知らないのでは大違い、意識するのとしないのも大違いだと思います。
出来ない事に目を向けるのではなく、出来たことに目を向けて楽しく子育て出来たら良いですね。
