おうちモンテッソーリ

モンテッソーリ教育の3つの絵カード合わせの使い方(提示の仕方)

こんにちは。

イギリスで子育て中のかおりです。

今回は、おうちで簡単にできる、モンテッソーリ教育の3つの絵カード合わせについて書いていきたいと思います。

我が家の2歳の次女は、この絵カード合わせが大好きで、1歳の頃から良くやっています。

文字を読む前から出来る活動なので、使い方(提示の仕方)など参考にして、ぜひおうちで取り入れてみて下さい。

3つの絵カード合わせ<カードの種類>

カード(A=B+C)

  • Aカード:絵や写真と名称あり
  • Bカード:絵や写真のみ
  • Cカード:名称のみ

絵カード合わせは3つあり、カードの出し方は、それぞれ目的や使い方によって異なります。

  • 語彙を豊かにする(話し言葉):A → B → C
  • 書き方への直接準備(書き方):B → A → C
  • 単語を読む(読み方):C → B → A

①語彙を豊かにする<話し言葉>

話し言葉の語彙を豊かにする、3つの絵カード合わせのやり方をご紹介します。

カードの順番:A → B → C

【提示の仕方】

  1. 1枚Aカードを出す
  2. 絵や写真を見ながらたくさんお話をする(文字には触れない)
  3. Bカードを出して「どのカードと同じかな?」などと聞いて子供にAカードの下(または横)においてもらう
  4. Cカードを出して、Aカードの文字と同じのを探す
    この段階は、話し言葉であって読み方ではないので文字は読まない。

Aカードを1枚出して、そのものに関するお話をたくさんする。

そして次のカードを出し並べて、またお話をしていく。

Aカードを全部出してお話が終わったら、Bカードを1枚出して、どのカードと同じか子どもに聞いてみる。

子どもが自分で並べられるなら、子どもにカードを置いてもらう。

全部Bカードを並べたら、次は文字のみのCカードを1枚出す。

Aカードの文字の下に置いて、子どもに同じかどうか聞く。

同じのが見つかったらBカードの下に置いて、Aカードと同じ状態にする。

全部のカードを並べ終えたら、下記のように言う。

  • Aカードを指さして「りんご」
  • Bカードを指さして「りんご」
  • Aカードを指さして「ばなな」
  • Bカードを指さして「ばなな」
  • Aカードを指さして「みかん」
  • Bカードを指さして「みかん」

この段階では、文字を読むことが目的ではないので、Cカードの文字には触れません。

子どもは文字として認識するのではなく、形や図形として同じかどうか見ています。

➁書き方への準備<書き方>

①の話し言葉の提示が十分できたら、今度は書き方への提示に進んでいきます。

これは、子どもに一つ一つの音に対応する文字があるという事を伝える提示。

英語は違いますが、日本語の特徴である「一文字一音節」へつながっていきます。

カードの順番: B→ A → C

【提示の仕方】

  1. 文字のないBカードを出す
  2. 子どもに「これは何?」と聞く
  3. 子どもが答えたら他のBカードも順番に出していく
  4. Aカードを出して、子どもにどのカード(B)と同じか聞き並べてもらう
  5. 次にCカードを出して、どこと同じか子どもに聞く
  6. Bカードの上にのせてAカードと同じ状態をつくる

子どもが初めて見るカードではなく、話し言葉の時に見たカードなど、子どもが名前を知っているものを出す。

③単語を読む<読み方>

①話し言葉、➁書き方の提示が出来て、単語のまとまりとして読むことが出来る子どもが対象の提示です。

カードの順番: C→B→ A

【提示の仕方】

  1. Cカードを出して子どもに文字を読んでもらう
  2. Bカードを出して「これはどこにお名前があるかな?」と聞いて並べてもらう
  3. Aカードを出して同じところに並べてもらう

Aカードは正誤板の役割になるので、最後にAカードを出した時に、もし間違っていた場合は、子どもが自分で誤りを見つけられ自己訂正が可能。

子どもは小さいながらもプライドを持っているので、もし間違えていた場合でも、決して直接間違いを指摘しないように

「読み方」の練習となるので、AカードやCカードを指さして、何度も読ませてあげて下さい。

モンテッソーリ教育では、文字を読んでその物の意味がわかった時に「読めた」と定義されています。

まとめ

今回は、おうちで気軽にできるモンテッソーリ教育の3つの絵カードの使い方について取り上げてみましたが、いかがでしたか?

文字を読む前から使え、文字が読めるようになってからもまだまだ使えるので、絵カード合わせの活動は、かなりオススメです。

色んな種類のカードがありますが、まずは子どもが興味ある内容から取り入れてみるのも良いと思います。

提示の仕方を知っていると、子どもとの活動もやりやすくなるので、ぜひ取り入れてみて下さいね☆